紙送り装置点検・調整
機械本体と給紙装置は経過年数によりタイミングがずれ、給紙が安定せず生産の停止に繋がります。
正常なタイミングに調整する事により見当不良を未然に防ぎます。
トラブル事例(見当不良、ファンアウト、紙シワ、ダブリ等)
インキスライドキー清掃
インキ壺のスライドキーが摩耗すると、インキの出力が変化し、摩耗した隙間へインキが流入します。
流入したインキは隙間で硬化する為、スライドを妨げ動作不良を引き起こし、インキ正常膜厚を維持することが困難となります。
スライドキーを解体・清掃し、経過年数による摩耗を考慮し組み付け調整を行います。
※清掃前(左)清掃後(右)
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トラブル事例(濃度変化、インキ散り、インキ流入等)
インキ・給水ローラー交換及び調整
ローラー交換及び調整作業は胴爪調整と並び定期的なメンテナンスの基本となります。
特に給水装置はオフセット印刷の要となりますので、ローラーの調子は常に良い状態を維持することが大切です。
エム・ティではお客様のご希望により、交換時の金属ローラーベアリング交換、またはローラー表面研磨作業による固着インキやグレーズ、炭酸カルシウムの除去といったローラーコンディショニングも実施しております。
トラブル事例(濃度変化、条目、汚れ、ストリッピング等)
胴爪清掃作業
枚葉印刷機においては紙の受け渡しを各胴の爪で掴むことにより行います。
爪・爪台の摩耗、塵の付着により紙を掴むタイミングや圧力に変化が生じ、ダブリ等の印刷トラブルへと繋がります。
定期的に清掃・調整を行い印刷の品質を維持するとともに、爪先への負担を減らし機械の長寿命化を実現します。
※爪ホルダー交換作業
摩耗により調整に限界がある場合は交換によるオーバーホールも承っております
トラブル事例(見当不良、ファンアウト、紙シワ、ダブリ等)
チェンテンション調整・整備
デリバリ爪竿爪調整及びチェンの整備を行う事で、紙破れや紙折れを未然に防ぐ事が可能です。
またチェンテンションの調整によりチェンガイドの摩耗を軽減します。
トラブル事例(紙破れ、紙折れ、紙落とし、紙揃え等)
ギアオイル交換
オイルは機械が高性能である程重要性を増します。
常に機械内を巡り潤滑・冷却・洗浄を行っていますが、経過年数と共に劣化し、軸受等の機械摩耗を促進させます。
また劣化物や塵が堆積することで、給油が行き届かず軸受の焼損といった重大事故にも繋がりかねません。
年に一度又はオイルが黒みがかる時期までに交換、数年に一度はオイルタンク清掃をおすすめします。
トラブル事例(軸受焼損、軸受摩耗等)